お財布って、それぞれ好みがあって使っていると思いますが、今あなたが使っているお財布、どうやって選びましたか?
- 形が気に入ったから
- 欲しいブランドだから
- 色が気に入った
- 機能性が優れているから
- プレゼントでもらった
など、様々な理由があって使っていますよね。
ぼくの場合だと、もう7、8年くらい前になりますけど、お財布に関する本を読んだことがきっかけです。財布をこだわって選ぶことによって、お金の使い方や習慣を見直す気かけになりました。それまでは1500円くらいの2つ折りの財布を使っていて、あまりお財布の使い方とかは意識していませんでした。
ですが、本の中で「稼ぎたければ5万円の財布を使うべし!」と紹介されていたお財布を思い切って買ったことがきっかけで、お財布からのお金の出し入れを細かく考えるようになり、お金を使う目的を明確に無駄のないお金の使い方が身につきました。
などなど、お財布の選び方やきっかけは、人それぞれですよね!
財布の素材も様々で、革や布、エナメル生地などいくつも存在します。
その中でも、今回は、革財布の選び方について書いていきます!
革財布を選ぶポイント「コバ」
コバとは、革の裁断面のことで、漢字で「木端」と書きます。木の端っこに見えることから、コバと呼ばれています。
お財布のチャックのまわりの部分や、ベルトの先端の部分を想像してもらうとわかると思います。
お財布でいうとこのフチの部分↓

ベルトでいうと細いこのフチの部分↓

どちらもぼくの私物の財布とベルトです。
革製品をこだわって選んでいる紳士の方々にはおわかりかと思いますが・・・・・
クッソ安物ですwww
では、このコバという部分をどのように見て選んでいけばいいのでしょうか?
コバの処理の仕方から伝わる職人の技術力
コバはとてもシビアでとてもデリケートな部分です。
ぼくが10年くらい前に3千円くらいで買ったベルトなんて、コバの部分がボッロボロ・・・↓

今でもこれを持っているのは、地元群馬を離れて東京にくるときに身につけていたベルトだからです。(この記事で生かせてよかった・・・)
ボロボロすぎて、革の断裁面からクズがポロポロと落ちてきます。思い出ぽろぽろ・・・
この思い出のたくさんつまったベルトのように、コバを処理せず、そのままの状態で販売されているものもあります。ベルトの場合は、裁断したままの状態でも強度があるので強度を保てますが、お財布の場合は違います。
しっかりとしたコバの仕上げがされていないと、ボロボロになってしまいます。
コバの処理の方法として有名な処理の仕方は3種類
- コバ磨き
- コバ塗り
- ヘリ返し
と、この3種類がお店とかでよく見かけるコバの処理方法です。コバは職人が自分の腕・技術・こだわりを表現できる部分なだけに、職人の数だけコバがあるとも言われています。
コバ磨き
コバ磨き
コバ磨きとは、薬品を使って、彫刻やヤスリで削ったり磨いたりする方法です。
革の切れ端を薬品で引き締めて、磨く。そしてまた薬品を塗り込む・・・この手順を何度か繰り返します。
工程中は、革を乾燥させるためにテンポよく短時間で完成!となるものでなく、とてつもない手間と時間をかけて仕上げていきます。
ものすごい手間と時間をかけているだけに、値段もまあ、そうなりますよねってお値段。
でも、職人さんの技術力をすべてつぎ込んだ革財布って、やっぱりかっこいいんですよね。お客さんの手元に届くまでにどれだけのストーリーがあったんだろうと想像するだけでワクワクしてきます。
まさに木の端のような仕上がりで、これこそがコバ(木端)と呼ぶにふさわしい仕上げなんじゃないかって思わずにはいられません!
コバ塗り
コバ塗り
コバ塗りとは、革の裁断面にニスや染料・顔料によるコーティング材を塗って、なめらかに仕上げる方法。
特徴としては、とても上品で艶のある仕上がりになります。
コバ塗りは、それほど丁寧に仕上げなくても、それなりに見えるという短所があります。
めったに行かないので最近なのかわからないですが、某ブランドのお財布は、いつの間にかこのコバ塗り処理に変わってますよねー。
あと、千円くらいで売ってるお財布って、ベターっと塗料を塗っているだけの加工をしていますが、これとは本当に違いがわかるくらいに、きれいに仕上がっています。
ヘリ返し
ヘリ返し
薄くすいた革で橋をクルッと巻き込んでいて、縫製するコバの処理方法
表地と同じ革が裏地にも顔を出すので、色味や素材感的に財布の印象として統一感が出ます。
※ヘリ返しの場合、コバの部分は隠れるから、コバ自体の処理よりは、縫製の技術が問われます。
ぼくの今使っているお財布は、どうやらへり返しという名前でコバ処理がされているようです。

たしかに!革で端をくるっと巻き込んで縫製されている!
そんな技術も知らずに、ただ本で紹介されてたからって選んで使っていたんですよね。お恥ずかしいことに。
このヘリ返しは、すっきりとした印象をもたせたい男性用の財布によく用いられているそうです。
まとめ!
今回、革をテーマに記事を書いていこうと思ったのは、実は仕事で革製品のキーホルダーをノベルティとして作ることになりまして。
担当する以上は、革製品の知識を頭にストックしておこう!ということで、記事にさせていただきました。
革製品というと革の種類・デザインで選びがちですが、コバのような職人さんのこだわった技術に着目して本物の製品を選ぶというのが、30代サラリーマンのこれからの課題となってくるのだろうと。
で、調べて書いているうちに、新しい革財布欲しいなー・・・ってなりまして、本気で買おうか悩み中ですwww
3つの処理の方法の中で、ぼくはコバ磨きに注目しています。やはり、職人さんの技術が込められた革財布をこだわって持ってみたいと言う気持ちが強いです。
あとは、お財布(今の)と相談ですw
様々なお財布の選び方がありますが、もう20代のようなブランドでお財布を選ぶのはやめて、本物の価値を見つけて見ませんか?
以上!
まだブランドで財布選びしてるの?〜コバで見るワンランク上の財布選び〜
でした!
ありがとうございました!