物理的な距離はどうしても変わらない。
A地点からB地点まで15kmあれば、A地点を出発して15km進まなければB地点へは到着しない。
5kmじゃダメだし、10kmでもダメ。
しんどさの数だけ距離は遠く感じる
ぼくは歩いた。
100冊の本を袋につめて、何km先かはわからないけれど、15分歩いた先にあるブックオフまで。
途中、なんども本を本をおろしながら、初めて行くので、どれだけ先にあるのかもわからないブックオフへ。
普段なら、片手にアイフォンで調べながら、距離を確かめられるが、今日は両手がほんでふさがっている。
もちろん、二宮金次郎的な、まじめに文学に励むという姿勢ではなく、両手に袋いっぱいのマンガ本を抱えて歩いているのだ。

そうしてようやく到着したブックオフで本を売る。
到着まで約20分でした。
値段は1,100円。
100冊のマンガ本を売って・・・だ。
電車を使わなくてよかった。
当然帰りも、歩いて帰るということになる。
行きのしんどさを考えると、もうこのままブックオフに住んでもいいんじゃないか?ってくらい冷房が効いていて快適だ。
近くにはマックもある。
そうして、ブックオフから歩いて帰る。
両手の本がなくなった分、歩くのがしんどくない。
昔の物々交換の時代のことを考えると、紙幣ってスゲー・・・と、ただただ感動する。
家にはあっという間についた。
知らない道よりも知っている道は近い
突然おかしなタイトルのようですが、初めて通る知らない道って、遠く感じますよね。
あとどのくらいで着くんだろう?本当に着くのだろうか?どんな場所なのか?
様々な不安が、距離感を感じさせます。
一方、知っている道を歩いているとき、遠いとはなかなか思わないもの。
例えば、通勤通学路。その距離が当たり前になっていると、毎日通っている道に対して、遠いとは思いませんよね。
ブックオフからの帰り道はまさにそれ。
両手の100冊の本がなくなったからというのはもちろん、一度歩いたことのある道なので、むしろ近く感じた。
心の距離はどうか?
これは、心の距離でも言えることで、初対面の人との会話は神経を使うし、相手が何を思うか、何を話すかを考えてしまうと、とてもしんどくて、一緒にいる時間が長くて苦痛。
でも、仲良くなれば、何時間でも話していたいと思うもの。
ぼくの場合は、人に心を許すのに時間がかかるもので、なかなか本当の意味で仲の良い人と言えるひとは・・・いない。
でも、人によって、距離感というものはあるので、近いと感じる人もいれば、遠いと感じる人がいるのも事実。
なるべく、近いと感じる人を友達と呼ばせていただくようにしている。
むずかしいよな。自分が友達と思っていても、向こうは知人と思っているなんてザラですからね。
とりあえず、ブックオフで荷物を運んでいる時の苦痛の世界の中で考えた、精神世界のお話でした!