動画編集

動画編集者1年目のレポート

全くのド素人から動画編集を始めて、今では個人でお仕事を受けさせていただけるようになりました。

この投稿では、動画編集を仕事にしている現役の動画編集者が、これから動画編集を勉強して仕事にしていきたいという動画編集1年目の方に向けて書いてます。

最近だと、動画編集を副業で始めるという方も増えてきていますよね。

だけど、いざ始めてみようにも何から手をつけて良いかってわからなかったりしますよね。

  • 動画編集の仕事って何?
  • パソコンて、どんなの使ったら良いの?Mac?Windows?
  • 動画編集ソフトって、どれがおすすめ?
  • 動画編集って、どうやって勉強したら良いの?
  • 動画編集って稼げるの?
  • 仕事ってどうやって受注するの?

などなど。

動画編集を仕事にしてみたいけど、始める前に知っておきたいことがたくさんあってスタートが切れていない人っていると思います。

(お仕事をいただけるようになった今でもわからないことの壁にバコバコぶつかってたりします。)

そんなことから、僕が動画編集を始める「以前」と「今」とでわからなかったことをまとめることで、動画編集を仕事にしてみたいという方の少しでもお役に立てる情報を残せたらと思って、この記事を書くことを決めました。

この記事では、動画編集って何が必要なの?といったことから、実際に仕事を受ける段階の所までを実体験から書いていきます。

内容としては、動画編集の勉強を独学からスタートしたものの、仕事を思うように受注できず、動画編集の教材を購入して仕事を最初の仕事を受注するまでの苦労だったり、気付きを1年先輩という目線で書いています。

僕が1年目に困って迷って、リサーチに時間がかかった部分なども解決できるように詳しく書いていきます。

この記事を読み終えた時には、動画編集を仕事にする第一歩に必要な情報が整うことはもちろん、僕のような回り道をせずに仕事を受注するまでのスタートを切ることができます。

【この記事を読んでいただく上での注意事項】
※この記事は、これまで動画編集をやったことがないという方を基準に書いていきますので、初歩的な内容も含みます。
すでに動画編集の仕事を受注できている方にとっては薄い内容になるかと思いますので、お読みいただける場合にはご理解いただければと思います。

※この記事を読み切っても動画編集ができるようになるような類の記事ではありません。
あくまでも、これまでの経験の中での「気付き」や「学んだこと」をまとめた記事です。

それでは、よろしくお願いいたします。

動画編集って何?

動画編集は、簡単に言うと動画の不要な部分をカットして繋いでテロップやBGM、SE(効果音)をつけて、見た目の部分をデザインしたりする仕事です。

わかりやすい例だとYouTubeにアップされているような動画です。

例えば、可愛い猫を撮影した3つのシーンの動画があったとします。

  1. キャットタワーの上にいる3分の動画
  2. ネズミのおもちゃで遊んでいる5分の動画
  3. ご飯を食べている10分の動画

この3つの動画を繋いで一本の動画にするというのが、動画編集の基本的な作業です。

もう少しレベルアップすると、

合計の動画時間は3分+5分+10分あって合計18分の動画ですが、これを5分の動画にするとします。

この時に、例えばネズミのおもちゃを発見するまでのシーンが1分くらいあったら、1分を削除して繋いだり、ご飯を食べてるシーンで猫が吐いてしまったとした場合に吐いている部分を削除して繋いだりといった作業です。

ここから、例えば会話しているシーンのある動画にテロップをつけて音声のサポートをさせてみたり。

動画に合う音楽を見つけてきて、動画に合わせて再生されるようにして、動画のイメージを音楽で伝えたり。

効果音をつけて、動画のリズムを作って飽きさせない工夫をさせたり。

もっと、発展的なことをしようとすればアニメーションをつけたりといったことも動画編集です。

動画編集を仕事にするまでにかかる時間

僕が動画編集を勉強して、初めての仕事を受注するまでにかかった時間は約1ヵ月でした。

1ヵ月といっても、「ご飯を食べる時間も睡眠の時間も削って1日15時間くらい勉強しました!」とかではなく。

仕事をしながらだったので、1日1時間~2時間くらいの勉強を毎日コツコツと続けました。

なので、1日30分とかしか時間が確保できない場合には1ヶ月くらい時間をかけても良いでしょうし、1日にもっと勉強できるという場合にはペースアップすることも可能です。

それくらい、簡単な動画編集の仕事を受けるために必要なスキルは限られています。

動画編集を仕事にするまでに覚える作業

動画編集で仕事を受けるために覚えるべき作業は下記の5つです。

  1. カット編集
  2. テロップ
  3. BGM/SE(音楽)
  4. モーション
  5. 書き出し

この5つができるようになれば、仕事を受ける準備は完了です。

動画1本あたりの単価を上げようと思ったら、もっともっと覚えるべきことはたくさんあります。

ですが、終わりの見えない勉強を続けていたら一生仕事になんてできません。

ここらで、募集案件に応募をしていって問題ありません。

というか、そんなに簡単に案件は取れないので応募をしつつ修正しながら勉強を続けていくことがおすすめです。

動画編集の勉強は独学でもできる

こういったスキルを勉強する場合に、下記の3つのパターンの学習方法に別れるかと思います。

  1. 独学
  2. スクール
  3. 教材

まず①の独学ですが、今はYouTubeで探せばチュートリアル動画(編集方法の解説動画)をアップしてくださっている方はたくさんいるので不可能ではないです。

僕も最初は独学から入りました。

メリットとしては、無料で学ぶことができるということ。

デメリットとしては、動画編集の初心者の方には自分が学ぶべきことが何なのかがわからなくて不要な編集方法まで勉強してしまうということです。

僕がまさにこれで、勉強を始めたころは動画編集の動画を片っ端からYouTubeで見つけてきて再生しながら作業して、ノートにまとめるみたいなことをやっていました。

けど、その中のほとんどは仕事をする上で使っていません。

編集ソフトに慣れるという意味では必要な時間だったのかもしれません。

一方で、②のスクールや③の教材はというと、動画編集を仕事にするために必要なスキルの解説を一通りまとめてくれているので最短で学ぶことができるのがメリットです。

ただし、教材やスクール選びは重要です。

動画編集の基礎から応用までを一通り学べるスクールや教材は、一見丁寧だしお得感もあります。

ですが、そういった教材は独学同様に仕事には不要な内容を含んでいる場合があります。

ちなみに僕は、独学だけでは動画編集を仕事に結びつけることができなかったのでYouTuberのマナブさんとかふたろうさんが共同で作った教材を購入しました。

価格は1万円くらいでリーズナブルですが、初めての仕事を受注するところまでを効率的に学べる教材でした。

※「でした」というのは、もうすぐその教材のサービスが廃止になったからです。

動画編集の仕事に必要なスキルを身に着けたいという方には動画編集者の生ハム帝国さんが運営している「ムービーハックス」がおすすめです。

ムービーハックスは、動画編集を仕事にするためのスキルを厳選して学べるので、現場で必要な動画編集スキルを最速で学ぶことができます。

動画編集の勉強方法

動画編集の勉強方法は、とにかく手を動かすに尽きます。

独学にしても、スクールにしても、教材にしても、聞いたり読んだりしただけでは、動画編集はできるようになりません。

おすすめの勉強方法は下記の流れです。

動画編集の勉強方法
  1. YouTubeでチュートリアル動画を止めずに一通り見る
  2. 編集ソフトを開いて自分の力だけで作ってみる
  3. チュートリアル動画の完成品と比べてできなかった部分をピックアップ
  4. 改めてチュートリアル動画を見ながら編集する
  5. チュートリアルで勉強した編集方法を使ったオリジナルの動画を作る

これを繰り返していくうちに、編集方法は定着しソフトの使い方にも慣れて編集スピードが向上します。

僕は、最初チュートリアル動画を止めながら同じように編集して、ノートにまとめるという勉強の仕方でした。

これだと、膨大に時間がかかる上に自分の力で出来るようになりません。

できるようになった気になるだけです。

とにかく、必死にチュートリアル動画を見て記憶して頭を使いながら手を動かすことが大切でした。

動画編集が向いている人

動画編集が向いている人は、下記のような人だと思います。

  1. まとまった時間を確保できる人
  2. 作業の効率化ができる人
  3. 細かい作業が得意な人
  4. 地道な作業を続けられる人
  5. 体力がある人
  6. 作業が丁寧な人

動画編集は、まとまった時間の確保が必要です。

最近だと動画編集を副業にする人が増えていますが、作業時間の確保が難しくて続かないという人もちらほらいます。

特に初期の頃は、1本の動画を完成させるのに見直しも含めて納品までに結構な時間がかかります。

こまめに保存して作業すればスキマ時間にできないこともないですが、まとまった時間を確保できた方が作業効率は上がります。

そういった意味では、作業を進めながら「効率化」を考え続けることのできる人は向いています。

例えば、頻繁に使うコマンドはショートカットキーを使ってキー1つで入力できるようにしておけば、いちいちタブから見つける作業を省略することができます。

頻繁に使うBGM、SE、装飾素材等をフォルダ分けして、すぐに使えるように整理して管理できるまめさが効率をアップしてくれます。

編集作業中だけでなく、仕込み作業も大切なようです。

また、動画編集は地道な作業の連続です。

長尺の動画を編集していて、全然先が見えなくて途方に暮れることもあります。

編集初期の頃は、徹夜が当たり前で深夜1時に眠気が襲ってきて、コーヒーやエネジードリンクで脳みそを騙しながら作業を続け、早朝4時をすぎた頃に眠気がぶっ飛んでハイになる時間がやってきます。

そう言った意味では、体力があることも大切ですね。

丁寧な作業ができることも大切です。

動画は、テキストと違って修正に手間がかかります。

BGMもSEもタイトルテロップも入れた状態で、お客様から一部をカットして欲しいなんて修正指示が来た時が、割と辛くて何か方法はないものかと探してます。

テロップに誤字がないようにも注意しなければなりません。

一番気をつけなければならないのは、出演者さんや会社さん、商品名を間違えてしまうこと。

ここは丁寧に、ネット検索できるならネット検索して公式のページからコピペが確実です。

そして、動画はYouTubeなどに一度アップロードされてしまうと差し替えができません。

再投稿すればできないこともないですが、再生数を引き継ぐことはできないのでミスが発生した場合に発注者様にご迷惑があります。

なので、細かく何度も動画のチェックができる丁寧な人の方が向いています。

動画編集は食ってけるの?将来性は?

「動画編集は食ってけるの?将来性は?」

これは何度も聞かれてきましたし、今でも動画編集の仕事をしていると言うと挨拶レベルで聞かれます。

自分も始める前は、ちょいちょい調べたりしてました。

結論から言うと、「食ってけるかわからないからやってみている」という感じです。

どんな仕事も同じかと思いますが、向き不向きってあると思います。

向いている仕事であれば、食ってけるレベルまで持っていくことができると思います。

動画編集は作業仕事的な面も持っているので、朝から晩まで手を動かし続ければ「食ってく」ということは可能な仕事です。

もちろん、クリエイティブ面で頑張れば単価を上げて作業的な部分を減らしていくことも可能です。

ただ、もしも初めてみて「自分には向いていないと思った時」。

動画編集の場合は、初期投資にお金をかけると向いていなかったときに痛い出費になります。

自分に向いているか不安というかたは、まずは既に持っているパソコンのスペックが動画編集に使えそうなら使ってみる。

持っていない場合は、ある程度のスペックの中古パソコンを購入してやってみるでも良いと思います。

僕の場合だと、元々持っていたパソコンで勉強をして、最初の仕事が取れた段階でスペックの高いパソコンを購入しました。

動画編集に必要な環境

動画編集を仕事にする上で、最低限必要なものは下記の4つです。

  1. パソコン
  2. 動画編集ソフト
  3. マウス
  4. イヤホン

パソコンと動画編集ソフトが必要ということはわかるけど、マウスやイヤホンて必要なのって疑問に思いましたよね。

たしかに、マウスやイヤホンがなくても編集作業をすることは可能です。

プライベートで動画編集を楽しむくらいだったら、時間にも余裕があると思うので必要ないです。

ですが、仕事となると納期があります。

動画を編集して、発注者様に届けるまでが動画編集者の仕事です。

(家に帰るまでが遠足理論)

納期は発注者様によって様々ですが、編集スピードは案件継続につながります。

編集スピードアップのために絶対に欠かせないアイテムです。

以下、動画編集に必要なものについて選び方などを解説していきます。

動画編集をするためのパソコンの選び方

まず、パソコンがなければ始まりません。

パソコンをすでに持っているという方もいらっしゃるかもしれませんが、動画編集を仕事にするには、ある程度のスペックが必要です。

  • CPU
  • メモリ
  • ストレージ
  • グラフィックボード

この辺りを編集内容や使用するソフトに合わせて選択する必要があります。

これらはハイスペックであればハイスペックであるほどに動画編集が快適になります。

いやいや、スペックって言われてもわからないですよね。

でも、ご安心ください。

動画編集ソフトには、必要最小スペックなるものがあります。

参考までに、下記は動画編集の仕事で使われることの多い代表的なソフトPremiere Pro CCとFinal Cut Proの必要最小スペックが載っている公式サイトです。

もしもどんなスペックのパソコンを買ったら良いかわからないという場合は、こちらを参考に選べば間違いありません。

Final Cut Proは、Mac版のみとなりますが必要なスペックはPremiere Pro CC比べると若干スペックが低くても使えるソフトです。

自分が使っていくソフトをまずは決めて、それからパソコンのスペックを決めるという方法が良いですね。

参考までに、僕がメインで使っているパソコンのスペックは下記となります。

MacBook Pro (16-inch, 2019)

  • CPU→2.3 GHz 8コアIntel Core i9
  • メモリ→32 GB 2667 MHz DDR4
  • ストレージ→1TB
  • グラフィックボード→AMD Radeon Pro 5500M 8 GB

こんな感じです。

動画編集の勉強をしている段階では、もう少しスペックの低いパソコンだったのでストレスがありました。

確か、下記のようなスペックだったと思います。
(新しいパソコンを買うときに下取りに出したので、詳しいスペックがわかりません。すみません。)

MacBook Pro (13-inch)

  • CPU→Intel Core i7
  • メモリ→8 GB
  • ストレージ→256GBくらい?
  • グラフィックボード→なし

使用するソフトの推奨スペックより低いスペックだと、作業中に映像がカクカクしたり、フリーズしたり、頻繁にソフトが落ちます。

また、動画編集は編集だけでなく動画の書き出しまでを行います。

書き出しというのは、作った動画を映像プレイヤーで再生できるようにする作業なのですが、これがまた時間がかかります。

15分とかの動画を書きだすのに一般的なスペックのパソコンだと30分とか長くて1時間とかかかります。

仕事となれば、さらに書き出した動画を発注者様に共有するためにGigaFile便のようなファイル転送システムにアップロードする時間もかかります。(アップロードはパソコンの性能というよりネット環境)

そんなこともあり、CPU、メモリ、グラフィックボードは推奨スペックまたは推奨スペックより上のものを選択するとストレスなく作業することができます。

ストレージに関しては、1TBもいらないかもしれません。

ただ、動画は容量をたくさん使います。

僕が1TBにしたのは、仕事をいくつも抱えた時に進行中のデータを外部メモリを使わずにパソコン内で完結させたいと思ったからです。

マメな性格の方は、外部メモリを使ってデータの管理をすれば半分くらいで問題ないかと思います。

パソコンはMacかWindowsか

動画編集に使うパソコンは、Macが良いの?Windowsが良いの?というお悩みもありますよね。

結論から言うと、どちらでも問題ないというのが答えです。

どちらの方が動画編集に優れているかなどというのは、ゴリゴリに上達してから考えれば良いくらいに好みって感じです。

編集歴の長い方だと、最終的にWindowsなら自作PC、MacならiMacに行きつくようですが、これから編集を始めるという方は好みや予算で選んで良いです。

僕はMacBookProを使用していますが、理由としては優柔不断な性格だからです。

Windowsは、色んなメーカーさんからパソコンが出ているので迷っちゃうんですよね。

一方Macは、動画編集に使うパソコンを購入しようと思ったらMacBookProかiMacの二択になるわけです。

ここまで絞られると、いくら優柔不断な僕でも「持ち運びに便利MacBookProにしよう!」くらいのことは決められるのでMacBookProを使ってます。

ちなみに、MacとWindowsのパソコン共通に言えることですが画面は大きい方が良いです。

画面は作業スペースなので、広ければ広いほど快適に作業することができますよ。

ちなみに、金額的な部分でいうと圧倒的にWindowsのパソコンの方がコスパが良いです。

同じようなスペックで5万円〜10万円くらい違ってきますのでお財布とご相談の上、お選びください。

ちなみにですが、Macは普通に買おうとすると割引があまりないので、楽天リーベイツを経由して購入がお得です。

登録をしてAppleStoreで購入するだけで、楽天ポイントがザクザクもらえます。

気になった方は、下記の記事もどうぞ!

動画編集ソフトの選び方

動画編集ソフトといっても、たくさんの種類があります。

  • Final Cut Pro
  • Adobe Premiere Pro
  • Power Director
  • iMovie

メジャーなものだと、こんな感じです。

自分でYouTubeチャンネルを持ってて、自分で編集をするならどの編集ソフトでも問題ありません。

ですが、仕事で使っていくとなるとAdobe Premiere Pro一択です。

理由としては下記の6つです。

  1. 編集の幅が多い
  2. 編集データの共有ができる
  3. 使っている編集者さんが多い
  4. 常に最新バージョンを使える
  5. 画像編集ソフトとの連携
  6. 使い方の解説が検索すると沢山出てくる

使っている人が圧倒的に多いからわからないことがあったら調べれば大体のことは出てくるというのがポイントですね。

また、仕事をクラウドソーシングなどで探す際に、Adobe Premiere Proを使った編集案件は多く、仕事の発注者さんからAdobe Premiere Proを指定されることもあります。

そんなこともあって、Adobe Premiere Proがおすすめです。

ただし、デメリットがあるとすればAdobe Premiere Proは、月額3千円~5千円程度のお金がかかるということ。

他の編集ソフトは買い切りなので、一度購入をすれば毎月のお金はかかりません。

この点をどう捉えるかですが、Adobe Premiere Proは月額料金がかかっていることもあって頻繁にアップデートが行われます。

つまり、常に最新のソフトを使用できるということ。

一方で、他の編集ソフトはというと数年ごとにアップデートが行われます。

動画編集を仕事にする以上、常に最新のソフトは使っておきたいところです。

例えば3年間隔で編集ソフトを買うと考えた場合に、必要なコストはそこまで変わりません。

それならば、月額料金を支払って常に最新の状態を保っている方がお得な感じがしますよね。

僕の場合は、仕事が取れない時代に「月額料金分くらいは稼がなくては!」というモチベーションで頑張りました。

マウスは絶対的に必要(ペンタブでも可)

動画編集を仕事にする上で、マウスを使うことは絶対条件です。

パッドで作業することももちろん可能ですが、作業スピードが圧倒的に違ってきます。

マウスといってもいろいろとありますが、複数のボタンが付いているマウスがおすすめです。

例えば、Logicool製のゲーミングマウス「Logicool G604」だと15個くらいのボタンがついていてコマンドをプログラムすることができます。

コマンドというのは、例えば「コピー」「ペースト」みたいな普段キーボードで入力しているコマンドをボタン一つで動作するようにコマンドすることができます。

動画編集での作業は、「選択ツール」「カットツール」「ローリングツール」などなど、たくさんのツールを切り替えて作業します。

これらをマウスにあらかじめコマンドしておくことで、作業をよりスムーズに行うことができるんです。

ちなみに、僕が使用しているのは、同じくLogicool製の「MX-MASTER3」というマウスです。

こちらのマウスは、プログラムできるボタンは5つなので多くはありませんが人間工学に基づく構造で作られているためグリップ感がしっくりきます。

グリップ感になんて魅力を感じない

そう思うかもしれませんが、これが動画編集のような長時間の作業になってくると圧倒的に手首へのダメージが違ってきます。

もう1つポイントがあって、MX-MASTER3には2つのホイールがついています。

1つは、普通のマウスに付いているような縦スクロール用のホイール。

もう1つは、横スクロール用のホイール。

横スクロールなんて、普通のパソコン作業で活躍することはほとんどありませんが、動画編集では横に長いタイムラインを編集していくので良い仕事をしてくれます。

他には、同じくLogicool製のMX-ERGOというトラックボールなるものをくるくるしてマウスポインタを移動させるマウスも動画編集者界隈では人気です。

普通のマウスみたいにマウス自体を動かすのではなく、マウスは固定でマウスに付いているトラックボールを親指で動かして操作するというマウスです。

慣れるまでは大変ですが、慣れると長時間の作業でも手首や腕に負担をかけることなく作業ができます。

他にも、ペンタブで作業をするという方もいらっしゃるようですが、初めはマウスでの作業が良いと思います。

イヤホンまたはヘッドフォンの必要性

イヤホンやヘッドホンはテロップやBGM、SE(効果音)を付ける際に必要です。

パソコンのスピーカーでもできないわけではないですが、小さな発音を逃すことがあります。

特に、テロップは発音のタイミングがズレるとクオリティの低い動画になってしまいます。

YouTubeの動画を見ていて、テロップが遅かったり早かったりすると気持ち悪くないですか?

音声波形で合わせるのを基準にしつつ、発音とのズレがないかをダブルでチェックするという意味で、イヤホンは必要だと考えています。

ヘッドホンだと遮音性が高いので、より良いかもしれませんがおすすめはしません。

実は僕も、最初はヘッドホンで作業をしていました。

ですが、1ヵ月くらい作業をしたくらいに首に激しい痛みがあり、首のヘルニアと診断されました。

ヘッドホンて地味に重いですからね。

しばらくの間、首の激痛を抱えながらの作業となってしまったため、それからはイヤホンで作業するようになりました。

イヤホンには、有線とBluetoothとありますが、有線がおすすめです。

Bluetoothは1フレームから2フレームくらいのラグがあるので、音声を合わせずらいです。

動画編集の仕事を受注する方法

編集環境のパートが分厚くなりましたが、ここからは仕事を受注する方法について、実体験を元に書いていきます。

動画編集で最初の仕事を受注する方法が下記の方法です。

  • クラウドソーシング
  • ココナラ
  • SNS
  • 個人サイト/ブログ
  • 友達/知人

動画編集者としての実績がない1年目は、仕事が向こうからやってくるということはありません。

あらゆる手段を使って営業をかけていき、1件目の案件を取りにいきます。

方法としては、上記の通りです。

今はWebでいくらでも営業をかけることができます。

僕が一番最初に仕事を受注できたのは、クラウドソーシングでした。

クラウドソーシングといっても、色々ありますがメジャーで大手だと下記の2つです。

  1. ランサーズ
  2. クラウドワークス

僕も、この2つに登録しています。

登録をしたら、「動画編集」で検索して案件を探します。

検索条件に、「未経験OK」みたいな条件がある場合もありますが倍率が高いので「未経験OK」の条件に限定せず応募するべきです。

ちなみに、初めはディレクターさんのいるような編集チームの案件がおすすめです。

僕の場合は狙ったというより、たまたま編集チームの案件をいただけたのですが、動画編集の仕事で使える編集方法だったり、納品方法、報酬の請求方法など多くの事を学ぶことができました。

一番のメリットは、自分の編集した動画をディレクターさんにチェックしてもらってフィードバックがもらえるということです。

お金をいただきながらスキルアップすることができるなんて、お得ですよね。

今では個人でお仕事をいただけるようになりましたが、編集チームの仕事は月に1~2本ほど受注させていただいています。

1本あたりの単価は低いですが、常に最先端の編集方法を学べることと、編集技術を客観的に見直すことができるからです。

「ココナラ」というスキルのフリーマーケットも比較的案件を取りやすかったです。

メルカリで物を出品するみたいに、動画編集スキルを販売することができます。

価格設定も自分で決めることができます。

サイト内での実績が重視されますが、3~4件ほど評価が付くと依頼が増えていく印象です。

割と1件の購入のやり取りの中で、「20本お願いしたい」などのご依頼いただくこともあります。

可能であれば1件ずつご注文いただいて購入実績を作りたいところですが、購入者様の手間を考えると難しいですよね。

SNS、個人サイト/ブログは、持っておいた方が良いです。

自分の実績やポートフォリオを広く発信することもできますし、ご依頼の窓口としての役割があります。

また、Twitterでは「動画編集者募集」というツイートがが時々されているのでチェックしておいて損はないです。

友達については、絶対にやっておいた方が良いです。

結婚式のムービー、子供の記録動画、行事の動画などなど、無料でもやらせてもらえば、単純にスキルアップもできますし、宣伝してもらえます。

自分の周りに、動画編集ができる人ってあまりいませんよね?

いたとしても、そこまで多くないと思います。

もちろん、お金をもらえる仕事に繋がるかという点では人によりますが、友達は話を盛るってくれるし広く周知してくれます。

そんな宣伝を無料でやってもらえるのですから、大切です。

僕の場合は、友達の働いている企業さんの営業先で動画編集できる人を探していて動画を作らせていただきました。

企業さんの動画は、個人発注と比べて桁が違うのでありがたかったです。

「とにかく応募」といえど見極めは必要

動画編集1年生の仕事の受け方として、「とにかく応募」は推奨しますが案件の見極めは必要です。

例えば、下記のような条件を初心者のうちに受けてしまうと爆死します。

  • 動画時間30分
  • レガシータイトルでフルテロップ
  • 納期3日以内
  • マルチカメラ編集

これは実際に、僕が初めて受けた仕事の条件です。

納期まで毎晩徹夜しても終わりが見えない戦いでした。

特に、マルチカメラ編集という編集方法を知らなかったので、調べながらの作業で時間がかかりました。

そして、テロップ。

30分の動画にフルで、しかもレガシータイトルでテロップとなると莫大な時間がかかります。

なんとか作業を完了させて納期に間に合うことはできましたが、肉体的にはボロボロでした。

営業文を書く

案件に応募するためには、営業文とポートフォリオが必須です。

営業文は、テンプレートを1本作っておいて、案件によって修正して応募します。

営業文のコツは、自分の伝えたいことだけを伝えるのではなく、相手目線に立った内容を心がけるということです。

相手目線に立つというのは相手が何を求めているかということですが、まずは募集内容を熟読することから始まります。

もちろん、募集内容がザックリとしている場合もあります。

その場合は、裏読みをしてみてます。

  • 忙しくて募集案件を詳細に書いている暇がないのかもしれない
  • 文章が苦手なのかもしれない
  • 直接の担当者さんじゃないのかもしれない
  • 案件の応募に不慣れなのかもしれない
  • 募集内容が確定内容じゃないのかもしれない

様々なことを想像して、相手の求めていることに対して自分が伝えるべきことを伝えます。

僕が営業文に書き込んでいる内容は以下の通りです。

  • プロフィール
  • 動画編集歴
  • 編集環境
  • 案件に対して確保できる時間
  • 実績

絶対に書かない方が良いことがあって、

例え副業であったとしても副業とは書かない

ということ。

副業は今でこそ世間的に認められてきてはいますが、まだ本業よりも劣る、責任感がないという印象を持つ方もいます。

副業としてやっている方の伝え方としては、

動画編集を個人事業として行っている

という方が、印象を悪くすることはないのかもしれません。

ポートフォリオを作成する

営業文と並行して、ポートフォリオを作成します。

動画編集者のポートフォリオというのは、動画のことです。

いくら素晴らしい営業文が書けてもポートフォリオが無かったり、適当な動画だと仕事は発注してもらえません。

ポートフォリオ動画は、実際に仕事として作成した動画があれば一番ですが無ければ自分で動画を撮って作ります。

自分で撮って作る場合は、そんなに長い動画は必要なくて、3~5分くらいで編集技術が伝わる動画を作ります。

自己紹介動画を作ってポートフォリオにしている人もいるようですが、賛否あるようですね。

ネタがどうしても無いという場合は、悩んでいる時間がもったいないので自己紹介動画を作って編集したものをまずはポートフォリオとしつつ、他の動画の製作に取り組むのでも良いかもしれません。

お仕事で作らせていただいた動画をポートフォリオとする場合には、注意が必要です。

必ず、発注者様の許可をいただいた動画を使用してください。

発注者様の中には、勝手に動画使われたくないという方がいらっしゃいます。(当たり前の話ですが)

ですが、ポートフォリオは、新規獲得には欠かせないので常に編集技術のアップデートをした動画を使いたいところ。

お仕事をさせていただいた発注者様には、

「差し支えなければ、動画を営業やSNS等で使用させていただけませんか?」

といった具合に、確認は必ずしましょう。

ちなみに、僕の最初のポートフォリオは動画編集の勉強をするために購入した教材で作ったYouTuberマナブさんの3分くらいの動画です。

こちらは、教材内で許可の取れている動画だったので使用することが出来ました。

営業文とポートフォリオは営業しながら作り込む

営業文とポートフォリオについては、常にアップデートが必要です。

いくら応募しても通らなかったり、古いデータを使っていてはお仕事は増えませんし、単価も上がりません。

応募が通らなかった場合には、どこがダメなのかを考えてアップデートしなければなりません。

かといって、作り込まれるまで応募しないというのもダメです。

応募しながら、常に走りながらアップデートしていきましょう。

漫才師も、1つの漫才を作り上げるのに何回も舞台にかけてアップデートしていきます。

営業文もポートフォリオも同じです。

相手に響かなかったのであれば、響くまでアップデートを繰り返して作り上げていくものです。

動画編集の価格設定について

動画編集の価格設定について書いていきます。

動画編集の単価は、人によって様々です。

編集者サイドの話をすると、動画編集人気で編集者が増えている上に実績を作るために1本あたり無料や1,000円で受けるという人もいるので単価は下がる一方です。

ですが、必ずしも安価に対抗する必要はなくて、自分の技術、信頼性に見合った金額を提示するのが適正価格だと考えています。

金額の提示方法については、ザックリと分けると2つのパターンがります。

  1. 1本あたり〇〇円
  2. ▲▲分あたり〇〇円

僕の場合で言うと、②▲▲分あたり〇〇円で請求させていただくようにしています。

①の方がわかりやすいし、発注者様にとってはメリットが大きい面があります。

ですが、編集者目線からすると10分の動画を編集しても30分の動画を編集をしても金額が一定というのは辛すぎます。

フルでテロップを入れるとなると、半日から1日分くらいの作業時間が変わってきます。

そんなこともあって、▲▲分あたり〇〇円という料金設定をさせていただいて、都度お見積りを出させていただくようにしています。

値引き対応は信頼を失うことにも繋がるから慎重に

お仕事を発注いただく際に、お見積もりを出させていただきますが値引き交渉が行われることは多々あります。

値引き対応については、注意が必要です。

例えば、1本1万円でお見積もりを出したとします。

その際に、値引き交渉が入り5千円に値引きしたとします。

すると、最初の提示金額に疑問が生まれるわけです。

値引きした分の5千円はなんだったのか、値引き交渉しなかったら懐にそのまま入れてたのかと。

結果、その時に関しては発注者様は半額になったので満足ですが、裏では疑問が生まれて信頼が失われている可能性があります。

そんなことを避けるためにも、僕はお見積りを出す際に必ず明細を項目ごとに出すようにしています。

もしも値引き交渉をいただいた際には、

「〇〇の項目を削る(違う編集方法に変える)ことで、お値引きは可能です。」といった具合に、ただ値段を下げるだけではなくて作業工程を減らしたり、編集方法を変更することで値段が下げることができるという理由付けをしています。

すると、割と値引きはなしで元の値段で通るケースがあったり、「もう1本依頼したら少し安くなりませんか?」という交渉に変わったりしたことがあります。

お金の部分に関しては、特に信頼関係に直結するので慎重に検討するようにしています。

【まとめ】動画編集1年目の方へ

最後までご拝読いただきまして、ありがとうございます。

「購入にあたって」という形で最初に書かせていただきましたが、このnoteを読み終わっても編集技術は一切向上しません。

大変申し訳ありません。

どんなことにも共通することですが、動画編集は手を動かさなければ技術は向上しません。

独学でやるなら、チュートリアル動画を見るだけではなく、実際に自分で手を動かして作ってみるということが必須です。

教材やスクールでも同じですね。

そして、いつまでも技術を磨き続けても仕事が降ってくることはありませんので、ある程度基礎ができた段階で営業をかけまくりましょう。

僕は、たくさん失敗して、恥ずかしい思いをして、その都度修正を繰り返してきました。

案件に応募して反応が無かった時とか、編集チームのディレクターさんに「あなたは他の編集者さんに比べて能力が劣っている」という言われた日は夜も眠れませんでした。

それでも、仕事としてやっていくために工夫して、やり方を調べて、動画作りまくって、ようやく個人で仕事をいただけるようになりました。

2年目は、もっとたくさんの発注者さんとお仕事ができればと思います。

このnoteを拝読いただいた編集者さんと一緒にお仕事ができる日があったら楽しいですね。

なんだか偉そうに聞こえる部分もあったかと思いますが、最後までご拝読いただきまして本当にありがとうございました。

動画編集を始めて、僕の生活は大きく変わりました。

個人で仕事をして稼ぐ経験は、仕事に対する向き合い方や責任感を変化させてくれたようです。

何より、動画編集は「できなかった」を「できる」にする感動を目の前で味わえます。

動画編集は、完成したときの達成感が何者にも変えられないくらい楽しいです。

この記事をきっかけに、動画編集に興味を持っている方が一歩踏み出せるきっかけとなってくれたら嬉しいです。

動画編集に必要なスキルを最短で身につけるには、ムービーハックスがおすすめです!